画像とはなんの関係もありませんが、 本日夫の友人の文筆家の方から、喪中の葉書が届きました。 夫が読み終えた後、 「流石にプロの文筆家やな・・・お前も読んでみろ・・・」と、 やさしく葉書が手渡されました。 本心・・・いつもの喪中手紙と察し、邪魔くさいなぁと思いながら読み出しました。 「山梨県の富士山の麓に忍野八海という湧水池があります。 懇々と湧き出る透明度の高い名水は一説によれば、富士山に降り積もった雪が 80年のときを経て湧き出しているのだそうです。 本年十一月十九日母が永眠いたしました。 美しい雪と書いて美雪が母の名前でした。 どこか富士山の頂きに降る雪を連想させたその名前。 そういえば、享年80歳は、富士山の雪が湧き水となって噴出す歳月であったことに 思い至ります。 野辺送りは母の意志に従い、家族のみで行いました。 凛として高潔だったその生涯に悲しみよりも敬意をこめて、 さよならではなくありがとうの思いをこめて。 喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます。」 平成20年12月 (本文転記) 今までこんな美しい・・・こんなに素敵な喪中の葉書に出逢ったのは 初めてでした。 思わず涙が零れました。 自分の人生もこんな風に思われて最期を迎えたいと願います。 主人のお友達も、ましてや亡くなったお母様も存じませんが、 素晴らしい方が忍ばれる文章でした。 色々と考えさせられる一日でありました。
by kiki-246
| 2008-11-29 19:54
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